Web更新情報

入学式

2024年4月8日(月)、安城学園高等学校の入学式が行われました。
満開の桜に囲まれ、天候にも恵まれた素晴らしい入学式となりました。

式の開始前には、吹奏楽部と弦楽部の合同オーケストラによる演奏をお楽しみいただきました。

入学式の冒頭では、担任が一人ずつ新入生の名前を読み上げます。皆さん元気よく返事をしてくれました。

校長や理事長の式辞に続き、新入生代表の宣誓が行われました。

最後には、オーケストラの伴奏で合唱部が学園歌を披露しました。

なお、JRの不通・延着のため、残念ながら式の開始に間に合わなかった生徒もいらっしゃいました。また、保護者の方も1家族1名のみの参列とさせていただきましたため、ご参加いただけなかった保護者の皆様にも向けて、校長の式辞を以下に掲載いたします。ぜひご一読ください。

式辞(令和6年度安城学園高校)

 本校の校舎を包んで咲き並ぶ満開の桜は、下を歩く私たちを、やさしく迎え入れてくれるように見えます。寒く厳しい冬も去り、ここ安城の地に、うららかな春が訪れました。
 本日、この佳き日に、PTA会長松原真樹様のご臨席を賜り、またこうして大勢の保護者の皆様とともに、安城学園高等学校 令和6年度 入学式を挙行できますことは、学校としての大きな慶びであります。高いところからではございますが、松原会長様、そして保護者の皆様方に、厚く御礼を申し上げます。

 さてただ今、入学を許可した548名の新入生の皆さん、ご入学、おめでとう。私たち教職員は、皆さんを心から歓迎しています。

  安城学園高等学校は、ここ三河の私学の雄として、長き歴史と今に至る発展を誇っています。本学園が生まれたのは明治45年、創立者の寺部だい先生と三蔵先生のお力によるものでした。
 寺部だい先生は、「真心」「努力」「奉仕」「感謝」の四つの言葉に象徴される生き方を貫きました。その思いは、創立から112年を経た今も「建学の精神」として大切に受け継がれています。「真心・努力・奉仕・感謝」の四大精神の実践を通し、家庭と社会に温かい心と新しい息吹を与えることのできる人間を育成する、これが安城学園の建学の精神です。皆さんも、この「真心・努力・奉仕・感謝」の四つの言葉を心にとどめ、家庭や社会という、自らが関わる世界に、温かな心と新しいきざしを吹き込むような、すがすがしい人であってほしいと願っています。

 それとあわせて、本校の「教育信条」についてお話しします。人は誰でも「無限の可能性」を持っています。その「一人ひとりの潜在能力を可能性の限界まで引き出すこと」、それが教育だと私たちは考えています。ここにいる皆さんは、それぞれが「無限の可能性」を秘めています。それがどんな形で花を開かせるのかは、その人の行動にかかっています。これから始まる高校生活の場で、ぜひともあなたの可能性を、大きく広げていってください。

 今、皆さんの目の前には、「安城学園高校での三年間」という、まっさらなノートが置かれています。そのページの一枚一枚に、どのような絵が描かれていくのか。
 私が願うのは、それぞれのページに、色とりどりのすてきな「絵」が描かれていくことです。
 例えばそれは、部活動で活躍する姿かもしれません。あるいは学園祭をはじめとした学校行事に熱中する姿でしょうか。いやむしろ、日々の当たり前に見える学校生活の中にこそ、特別に心に残る出来事が埋もれているものです。
 皆さんの人生の舞台では、いつもあなた自身が主人公です。そのあなただけのドラマを豊かなものする鍵となるのは、一歩踏み込んで、挑戦することにあります。安城学園には、皆さんが活躍するためのステージがいくつも用意されています。高校時代というかけがえのない時間を、あなたの手で、ぜひ彩り豊かなものにしてほしいと私は願っています。

 最後になりましたが、保護者の皆様には、お子様のご入学を心よりお祝い申し上げます。ここまでこまやかな愛情を注いでいらっしゃったお子様を、今学校として責任をもってお預かりしました。私たちは、お子様の成長と将来にわたっての幸せとを願って、教育活動に邁進する所存です。
 本校には、保護者の皆様方が参加して情報交換をしながら、お互いに親しくなれる機会が何度もあります。学園祭やPTAの研修会などに、ぜひ積極的にご参加いただきますと幸いです。
皆様方とは、これからの三年間にわたって、手を携えてともに歩んでまいりたいと存じます。本校へのご理解とお力添えを、何卒よろしくお願い申し上げます。

 結びといたしまして、ご列席の皆様方のご健勝をお祈り申し上げ、式辞とさせていただきます。

令和6年4月8日
安城学園高等学校長 熊谷誠人